SDGsへの取り組み

木薫の事業とSDGsの関わり

森林と生き物を守り、人の暮らしを豊かにする  木薫の事業である林業・木工・保育は、SDGsのゴール⑮陸の豊かさも守ろうを主軸にさまざまな開発目標の達成に関連しています。
 林業では特に「あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる」(ターゲット15.2)の達成を目標に、具体的には、
・作業道の開設
・間伐
・集材
・丸太の搬出
をおこない、森の木々が充分に日光を浴びられる状態を保つ手助けをしています。作業する森林は西粟倉村が多数の山林所有者と契約を結び、集約化した効率のよい作業と未来を見据えた森林経営計画が行われています。

 また、作業で使用するチェーンソーオイルは植物由来で生分解性に優れた、微生物の働きで自然に戻る製品を使用することで「生物多様性を含む山地生態系の保全」(ターゲット15.4)にも関連して取り組んでいます。

整備された森林とオオサンショウウオ
SDGs6安全な水とトイレを世界中に、14海の豊かさを守ろう

 森林は川や海にも繋がっています。

 日本の森林は間伐することで山のなかに光が入り、木々の光合成がしやすくなり、幹や根の成長を促進します。背の低い植物にも光が当たって成長し、どんどん増えていきます。元気な植物の根っこが増えると土を保持する力も強まり「あらゆるレベルでの統合水資源管理」(ターゲット6.5)として、
・洪水防止
・ろ過された綺麗な水が川に流れる
等の水、海を守ることにも繋がります。

 家具・遊具製作時には塗料等の廃液が発生します。
廃液は下水に流さずに分けて保管し、処理業者と契約して適切に処理し、「あらゆる種類の海洋汚染の防止」(ターゲット14.1)に取り組んでいます。

 水がきれいな場所に住むオオサンショウウオは村内の川に多く生息しています。

間伐材でつくった子ども用木製イスと間伐材でつくった木製仮杭
SDGs12つくる責任、使う責任

 家具・遊具をつくる工場でもSDGsに向けたものづくりをおこなっています。

 製品には適切に管理されている森林から切り出された間伐材のみを利用し、「天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用」(ターゲット12.2)として、
・受注生産で必要な分を必要なだけ製作
・補修、部品交換で永く使う
を基本としています。

 端材として余ってしまった木材も有効に利用しています。
・無垢材は回収してチップ材へ
・防腐剤の入った材は測量用の仮杭へ
「廃棄物の削減、再利用」(ターゲット12.5)として新たな製品に生まれ変わります。

工場で働くスタッフと自社トラック
SDGs3すべての人に健康と福祉を、4質の高い教育をみんなに、8働きがいも経済成長も

 事故ケガ防止対策と福利厚生の充実にも取り組んでいます。

 「全ての労働者の権利を保護し、安心・安全な労働環境」(ターゲット8.8)として、
・毎年全スタッフが健康診断を受診
・振動検査、アナフィラキシー、トルエン等業務に応じて必要な検査を実施
・マスク、耳栓、制服、安全装備品を貸与
・毎日終礼時にヒヤリハットの報告
をおこなっています。

 「道路交通事故による死傷者を半減させる」(ターゲット3.6)として、
・トラック運送時には夕方からの長距離移動を控える
・通勤時、幅の狭い道路では速度を落とす
ことを周知しています。

 「必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる」(ターゲット4.4)として、新人研修はベテランと組んでOJTをおこない、さまざまな種類の仕事を経験できるように調整しています。もりの香保育園のスタッフには、絵本製作、アレルギー講習等の外部研修をおこなっています。

 「完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金の達成」(ターゲット8.5)として、年齢、障害の有無にかかわらず仕事量に見合った賃金の支給をし、必要な資格は会社負担にて取得を促しています。

もりの香保育園で過ごす子どもと園の掲示板、16平和と公正をすべての人に
SDGs3すべての人に健康と福祉を、

 もりの香保育園では、子どもの命を守るためのルールを定めています。

 「新生児および5歳未満児の予防可能な死亡を根絶させる」(ターゲット3.2)取り組みとして、
・小さなおもちゃを使わない
・10分に1回お昼寝の様子を見る
・2人以上で保育をおこなう
以上のことを決めています。

 保育時にも「道路交通事故による死傷者を半減させる」(ターゲット3.6)取り組みとして、
・お散歩では必ず手をつなぐ
・園児数に見合った職員の人数を配置する
ことをルール化しています。

 「子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する」(ターゲット16.2)として、
・送迎時にお子さんの様子を伝達
・家庭での様子を聞き取り
・保育中はカメラで記録、保存
をおこない、事故の検証や虐待の防止に努めています。

 「有効で説明責任のある透明性の高い公共機関の発展」(ターゲット16.6)として、
・避難経路やお知らせを玄関に掲示
・送迎時に保護者のかたに紙でお渡し
・ヒヤリハット等の事例は職員間で共有し、データを保存しています。

もりの香保育園ともくもくぶろっくで遊ぶ子供たち
SDGs4質の高い教育をみんなに、11住み続けられるまちづくりを

 保育施設としての設備や、感性を育てる活動にも取り組んでいます。

 「安全で包摂的かつ利用が容易な緑地や公共スペースへの普遍的アクセスを提供する」(ターゲット11.7)として、
・駐車場に電灯
・玄関にスロープ
を設置し、駐車場から保育室まで安全なで使いやすい建物になっています。

「子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする」(ターゲット4.a)として、
・性別にかかわらず着られる子ども用の標準服、職員用のエプロン
・五感で感じる食育、木育
を取り入れています。

 「各国・地域規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周辺部及び農村部間の良好なつながりを支援する。」(ターゲット11.a)として、
・建物には西粟倉村産材を使用
・西粟倉村のおじいさんがつくったお米を給食で提供
・ご近所の農家さんに野菜の苗木をいただいてお世話を学びながら育てる
等の取り組みをしています。旬の季節には、ご近所のぶどう農家さんでの収穫体験もおこなう予定です。

木育紙芝居「もっくんとせんにん」
SDGs11住み続けられるまちづくりを、13気候変動に具体的な対策を

 林業・木工・保育に関わる情報発信もしています。

 「気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する」(ターゲット13.3)と「各国・地域規模の開発計画の強化を通じて、経済、社会、環境面における都市部、都市周辺部及び農村部間の良好なつながりを支援する」(ターゲット11.a)取り組みとして、
・リーフレット「もっくん通信」を作成し、保育施設に配布とHPにて公開
・Facebook、YouTube、Twitterの運用
を継続しています。
 既存顧客のほか、林業に興味がなかった人、関わりの少ない人にも見ていただけるようなコンテンツ作りをしています。

SDGs未来都市に選定された西粟倉村のロゴマーク
西粟倉村はSDGs未来都市に選定されています

 西粟倉村は「百年の森林事業」として村内の森林を適切に管理・有効利用しながら持続可能な経営をおこなっています。
 木薫では「百年の森林事業」内の林業、木材利用に関わっています。

 委託された森林での林業作業は、規定に従って適切に作業道の開設、間伐、集材、丸太の搬出をおこなっています。

 遊具の材料にはFM認証を受けた西粟倉村内の森林の間伐材(スギ・ヒノキ)を使用しています。ご要望がありましたら家具にも使用可能です。