森林整備部長 青木さん

西粟倉村出身。昭和56年生まれ。
木薫創業時に入社。飲みの席の腕相撲大会では負け知らず。

自分らが切った木をたくさん使って欲しい

木薫に入ったきっかけは、そうじゃな・・・。森林組合におるときに社長(國里代表)から、新しい事業始めようっていう話があったんよな。最初に「木薫」の名前すら何もない時に、森林組合辞めてやっていこうか、みたいな。

木薫のコンセプトの中では、自分らで切った木を使うっていう部分が大きいけえ、自分らが切った木をたくさん使って欲しいって思ってはおる。
効率を求めるんだったら、集成材買って加工するほうが早いかもしれんな。けど自分らんとこで切った木を、手間はかかるけど接ぎ板とかにして使っていきたいよな。

機械のメンテナンス

細かいとこも気にしてやってます

仕事内容は、1年間通して素材生産、搬出作業ですね。
西粟倉でいうたらほぼ百年の森林事業。まれに個人の山で切らしてもらうっていうのもある。冬場になると西粟倉は雪が積もるけえ、南のほうの山になるかな。
いろんな現場があるけん、ひとつのところでずっと働くわけじゃない。作業内容は一緒じゃけど、いろんなとこで仕事ができるっていうのがええんかな。

作業的には道付け、切り倒し、集材、造材、搬出。その中で僕がするパートは主に機械作業がメイン。作業道付けたりとか機械造材とか運搬かな。
その中で気をつけてることは、まず怪我をしないことが第一で、怪我もさせないこと。

現場的にいうと、なるべく残す木に傷をつけない、ゴミの始末をちゃんとするっていう細かいとこも気にしてやってます。
たとえば、夏の時期、木が水を吸い始めると、ポンて当たっただけでもすぐ皮が剥けるんよ。ハーベスターで切りよっても剥けるし、ザウルスでつまんでトラックに積んで、土場に降ろすっていう作業をしよったら、つまむたびに皮って剥けるんよ。だけん、なるべくつまむ回数は少なくしたいけどな。
別に皮が無くなったけんて品質に差は無いんかもしれんけど、できるだけ傷が無いように、皮が残った状態で市場や土場まで出したいなっていう気持ちはある。けど、やっぱりなかなか難しい。

つらいことっていうたら夏が暑いし、冬寒い。外仕事じゃけえ暑い寒いはあたりまえなんじゃけど、ほんまに暑い、夏が怖い(笑)

お昼休み

できれば長く続けてくれる人がいいねえ

西粟倉でも新しい会社立ち上げてしよるとこも出てきよるし、林業の現場でも人が増えよるもんな。木薫にも人が欲しいです。

できれば、経験者の人に即戦力になってほしい。経験者だったらその人の流儀とかやり方とか絶対あるじゃろうけん、そういうのも活かしつつ、木薫的に動いてもらうような感じで。

仕事の厳しさとかしんどさっていうのは、見よれば「ああ大変な仕事なんじゃな」っていうのは分かると思うけえ、あえてそこは言わずにおく。もともと、僕がしよったころに教科書的なことを教えてくれる人もおらなんだけえ、「実際どれが正解なんじゃろう?」って分からんこともある。
そういう時に初心者用の林業講習は教科書どおりのことをちゃんと教えてくれるけえ、正しいやり方をきっちり教えてもらえるじゃろうし、新しいことも覚えてもらえるんじゃ。

重機での搬出 2年目とかになったら機械にも慣れてほしい。丸太ひとつでも昔は手で運んどったけど、機械で積んでいきよると早く終わるし、そういうことをしてもらいよる間に僕も違うことできる。てなると機械に乗って慣れて、一人で操作できるようになってほしいな。

あと、おしゃべりな人がいいな。ほっとっても一人で喋りよるような、「ちょっと黙って」って言われるぐらいの人。子どもが森林体験に来た時も、林業用語をどう話したらいいかなっていうのがよく分からんで、その辺苦手なんです・・・。そういう時にガンガン喋れる人とかな。